レッドライト
Red lightレッドライトとは?
近視の進行を抑制する治療です

太陽光に含まれる赤色光によって、近視の進行が予防されることが分かっています。近視になりにくい生活を送ることが、こどもの近視治療の第一歩であり、1日2時間の屋外作業が推奨されています。
しかし、学校や塾、習い事などがあり、こどもが外遊びできる時間は意外と少なく、その時間を確保するのが難しい現代です。太陽の代わりに1日2回、1回3分、赤色光を目に照射して、近視の進行を抑制するのがレッドライトです。
EyeRising

EyerisingはオーストラリアのEyerising International社が製造する、レッドライト療法の治療器機です。この治療はRLRL療法(Repeated Low-Level Red-Light therapy)と呼ばれています。
EyeRisingは可視光である650nm±10nmの単一波長の赤色光を放射します。この光は瞳孔を通って眼底に届きます。1回3分、1日2回を週5回、この器機で覗き込み、赤色光を目に照射することにより、87%のこどもで近視の進行を抑える効果が証明されています。
当院のレッドライト・プログラム
EyeRisingは国内未承認の器機ですが、3分間での照射で網膜に作用する最大出力は0.29mWであり、健常な目であれば障害を起こさないエネルギー領域であるため、目へ直接照射しても安全です。
しかし非常にまれですが、スターガルト病、網膜色素変性症、黄斑ジストロフィーなど、光線療法が適さない疾患があります。これら疾患は幼少期に異常がなくても、成長過程で発症してくるため、EyeRisingでの治療中に合併症を生じて発見されることがあります。定期検診で眼底OCTをチェックするなど、留意しながら治療を進める必要があります。
安全性を遵守するため、器機本体は販売ではなく、貸与としています。さらにメーカーサブスクリプションに加入することで、オンラインで器機を管理できるようになり、間違って過剰に照射するリスクがなくなります。貸与条件として、3か月毎の検診を義務づけています。条件を守れない場合、レッドライト治療を中止させていただきます。保険外診療です。
治療の流れと費用
適性検査
- 適性検査代
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1万円(税込)

治療開始
器機を貸与します。
- 初年度費用
-
年額20万円(税込)
(初年度治療費16万円・保証金4万円)
別途、メーカーサブスクリプション費用 8,250円(月額)が必要
定期健診
- 1週間目 検診
- 1か月目 検診
- 3か月目 検診
- 以後3か月毎 検診

治療継続
- 翌年度以降治療費
-
年額2万円(税込)
別途、メーカーサブスクリプション費用 8,250円(月額)が必要
治療終了
保証金4万円を返金します。
費用の詳細
クリニックへ支払う費用
適性検査 | 1万円 |
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初年度 | 16万円 |
翌年度以降(1年毎) | 2万円 |
器機保証金 | 4万円 ※治療終了後、器機返品時に返金 |
検診費用 | 無料 |
器機故障による交換 | 無料 |
器機破損による交換 | 8万円 |
※年度途中でレッドライトを中止しても、治療費の返金はありません
メーカーに支払うサブスクリプション費用
毎月払い | 8,250円(税込) |
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1年分一括払い | 89,100円(税込)- 10%ディスカウント |
※お支払い完了後はサブスクリプション料金の返金は受けられません。
保証
デバイスの保証
- デバイスの耐用年数は製造から5年間です。
- 耐用年数経過後も治療を継続する場合は、新しい器機と無料で交換します。
- 正しい方法で使用したにもかかわらず、製品の故障した場合は無料で交換します
- 以下の場合、故障が発生した場合の交換は有料(8万円)となります。
- 1.損傷、落下、機械的な損傷、水の浸入など、人的な要因による故障
- 2.不可抗力(落雷、地震、火災などの天災)による故障
- 3.器機に貼付されたシールが取り除かれている場合
※製品の保証に係る最終的な判断はメーカーが決定する権利を有しています。
クリニックの保証
医師都合による治療中止
治療開始後6か月までの間に、何らかの合併症により、医師の判断で治療の中止が必要とされた場合は、治療費を50%返金いたします。
患者都合による治療中止
治療費の返金には応じかねます。メーカーサブスクリプションについても別途、解約手続きが必要です。すみやかに器機をクリニックにご返却ください。未承認医療機器のため、第三者への譲渡、貸与、転売は法的に禁止されています。
合併症
よくある合併症としては、治療直後のまぶしさ、光の残像です。通常、3分以内に症状は消失します。症状が5分以上続く場合は治療を中止し、クリニックにご相談ください。この合併症は網膜疾患との関連が示唆されており、眼底OCTでの網膜異常と矯正視力の低下を認めました。いずれの症例も治療中止後数か月で、視力も眼底OCTも正常に回復したと報告されています。
- 1.まぶしさ
- 2.光の残像
- 3.閃光盲
- 4.光過敏症
- 5.眼痛
- 6.網膜障害
- 7.視力低下