オルソケラトロジー
Orthokeratologyオルソケラトロジーとは?
こどもの近視治療

近視とは、目が大きくなる(眼軸長が伸びる)病気です。近視は20歳以下のこどもで進行しやすいため、進行を予防する治療が必要です。オルソケラトジーは近視の矯正法のひとつですが、近年、治療としての効果も実証されています。
寝ている時に装用するコンタクトレンズ
毎日、就寝中に装用し、朝、起床時にレンズを外します。寝ている間に矯正された角膜形状は日中維持されるため、メガネやコンタクトレンズを装用せず裸眼で過ごすことができます。小学生以下の場合、保護者によるお取り扱いを推奨しています。
当院のオルソケラトロジーレンズ
- マイエメラルド
-
厚生労働省(日本)、FDA(アメリカ)、CEマーク(ヨーロッパ)で承認されたレンズであり、世界28か国、累計200万眼以上に使用されています。日本国内でも実績No.1のレンズです。
レンズ素材は、高酸素透過性であり、角膜にやさしいレンズです。国内臨床試験でもレンズ装用期間中、角膜内皮細胞数に有意差のない結果がでています。
当院のオルソケラトジープログラム
当院では日本眼科学会によるオルソケラトジーガイドラインに基づき、マイエメラルドを適切に運用します。オルソケラトロジーガイドライン(第2版)
安全性を遵守するため、レンズは販売ではなく、貸与としています。貸与条件として、3か月毎の検診、当院指定のレンズケアキットの使用を義務づけています。条件を守れない場合、オルソケラトジー治療を中止させていただきます。
治療の流れと費用
適性検査
- 適性検査代
-
1万円(税込)

治療開始
レンズを貸与します。
- 初年度費用
-
年額20万円(税込)
(初年度治療費16万円・保証金4万円)

定期健診
- 1週間目 検診
- 1か月目 検診
- 3か月目 検診
- 以後3か月毎 検診

治療継続
1年毎にレンズを交換します。
- 翌年度以降治療費
-
年額12万円(税込)
治療終了
保証金4万円を返金します。
費用の詳細
適性検査 | 1万円 |
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初年度 | 【両眼】16万円 |
翌年度以降(1年毎) | 【両眼】12万円 |
レンズ保証金 | 1枚2万円 ※治療終了後、レンズ返品時に返金 |
検診費用 | 無料 |
レンズケアキット | 無料 |
1年毎のレンズ交換 | 無料 |
レンズ破損、紛失、スペア | 1枚2万円 |
※税込・両眼の場合・保険外診療
※年度途中でオルソケラトジーを中止しても、治療費の返金はありません
合併症
オルソケラトジーは角膜に接触させて使用するため、角膜に障害が生じる可能性があります。合併症が生じた場合、治療が必要になります。重篤な合併症が生じれば、視力低下などの後遺症が残ることもあります。オルソケラトロジーを中止する必要があると医師が判断した場合、その指示に従っていただきます。
- 角膜上皮障害:黒目の表面にキズがつく
- 角膜内皮障害:黒目の内側の細胞が減少する
- 角膜感染症:黒目のキズに細菌が感染する
- 角膜不正乱視:黒目の表面が不整になる
- 角膜瘢痕:黒目が白く濁る
- 結膜充血:白目が赤くなる